研究活動

螢池言語研究所所員が關はる研究活動の情報です。

螢池言語研究所公開研究發表會の開催は不定期。研究會の後には懇親會も有ります。



【今後の豫定】

日本語學會2015年度秋季大會
2015年10月31日 (土)、15:40-16:20、於山口大學吉田キャンパス
發表題目: 古代日本語の動詞語幹交替より垣間見ゆる、九州方言が「上一段動詞」をr語幹動詞たらしむる動機
要旨, 發表資料, 發表資料修正版, 正誤表



【黒木文法國際シンポジウム (Croquium) の記録】

第1囘
2013年2月12-13日 (火-水)、於東北大學文學部・法學部合同研究棟103教室
プログラム


【蛍池言語研究所公開研究發表會の記録】

第11囘
2011年10月22日 (土)、09:30-12:00、於高知県立県民文化ホール3階第3多目的室
1) 門屋 飛央 (タカテル) (九州大學人文科學府大學院博士後期課程)
    甑島里方言にみられる希望の「ゴタイ」について
    【要旨】
    本發表は、鹿児島県甑島里方言において、「動詞意志形+ゴタイ (ゴトアル)」が
    「希望」を表すことを明らかにすることを目的とする。
    「ゴトアル」は比況表現として、九州方言に広くみられる形式である。
    先行研究においては、「動詞意志形+ゴトアル」は
    自己の意志・願望をあくまでも状態的に相手に伝えているだけで、
    形式としては「様態」であり、文脈的に「希望」になるとし、
    共通語における「〜タイ」のような「希望」の形式とは異なるとされている。
    本發表では、里方言と他の九州方言の先行研究と比較し、
    あらゆる状況での「希望」が可能であることを述べ、
    「希望」の形式として確立していることを明らかにする。

2) ジスク マシュー (侍宿 眞秀) (東北大學大學大學院文學研究科博士後期課程; 日本學術振興會特別研究員)
    和語の書記行為表現と意味借用
    ―「のす」、「のる」における「載」字の意味的影響を一例として―

第10囘
2011年5月28日 (土)、10:00-12:00、於甲南女子大學4号館4F日本語日本文化學科コモンルーム
1) 津田 智史 (東北大學大學院生; 日本學術振興會特別研究員)
    ル形との対比からみたテイル形の基本的意味

2) 深津 周太 (名古屋大學大學院生; 日本學術振興會特別研究員)
    動詞「申す」の感動詞化

第9囘
2011年2月24日 (木)、13:00-17:00、大阪大學豊中キャンパス文法経講義棟3階経済學演習室4
0) 黒木 邦彦 (蛍池言語研究所所長)
    形容詞という語類についての概説
    (研究發表ではありません)

1) 原田 走一郎さん (大阪大學大學院生)
    南琉球八重山黒島方言の形容詞をめぐって (仮題)
    【要旨】
    本發表では、南琉球八重山黒島方言において形容詞という品詞を認定する必要がある、
    ということを述べる。
    琉球語諸方言においては、形容詞という品詞が必要ない方言が報告されている。
    たとえば、波照間方言では形容詞的な意味はすべて状態動詞であらわされる。
    このような中、波照間方言と系統的に近い黒島方言では、
    形容詞という品詞が必要であるということを、
    他の品詞との形態統語的ふるまいの違いを描くことによって述べる。

2) 野島 本泰さん
    ブヌン語南部方言 (オーストロネシア語族) に
    「形容詞」という範疇は必要なのか
    【要旨】
    ブヌン語は台湾で話される言語でオーストロネシア語族に属する。
    本發表では、以下をおこなう:
    (a)ブヌン語の記述において、「形容詞」という範疇が必要であるか否かについて議論する。
    (b)形態論的には、属性を表す語 (いわゆる「形容詞」) が
    動作を表す語 (いわゆる「動詞」) や事物を表す語 (いわゆる「名詞」) の
    中間に位置し、両者との分類は恣意的になると結論する。
    (c)いわゆる「形容詞」を動詞の下位範疇と考えている先行研究を紹介し、
    その問題点を指摘し、品詞分類の概観を試みる。

3) 千葉 軒士さん (名古屋大學大學院生)
    『日葡辞書』の参照注記について―使用実態と編纂方針―
    【要旨】
    本研究は、『日葡辞書』で使用される参照注記の使用実態
    および『日葡辞書』の編纂方針を確認するものである。
    『日葡辞書』内には、参照注記として多くの略号・注記が付されており、
    その参照先を確認すると、これらの注記が使用者の日本語學習に
    有用であっただろう様子がうかがえる。
    だが一方で、他ページを参照する注記にのみ明らかに誤用と思しき例が散見する。
    これはこの辞書の編纂過程を考える上での標榜となる可能性がある。

第8囘
2010年6月12日 (土)、13:00-17:00、於大阪大學豊中キャンパス文法経講義棟1階文11教室
1) 澤村 美幸 (日本學術振興會特別研究員)
    「アバ」から「あはれ」へ―方言による古典語の再解釈―

2) 矢島 正浩 (愛知教育大學)
    条件表現史における事実的用法タラ發生の位置づけ

第7囘
2010年5月29日 (土)、10:00-12:00、於文京区勤労福祉會館1F第一・第二創作室
1) 今田 水穂 (筑波大學大學院人文社會科學研究科文芸・言語専攻準研究員)
    名詞句の意味論の動詞意味論への応用: 動詞における存在論と解釈の理論

2) 田川 拓海 (筑波大學人文社會科學研究科IFERI研究員)
    形容詞派生動詞から探る動詞化要素の分布 (仮)

第6囘
2009年10月31日 (土)、09:00-12:00、於島根県民會館305會議室
1) 黒木 邦彦 (蛍池言語研究所)・森 勇太 (大阪大學大學院)
    謙譲表現・丁重表現に関する形態統語論的研究

2) 江口 正 (福岡大學)
    集合作成句の諸問題

第5囘
2009年9月6日 (土)、13:00-17:00、於蛍池公民館會議室
1) 宮城 信 (大島商船高等専門學校)
    話者の判断を表す情態副詞と規準三種類

2) 俵山 雄二 (群馬大學)
    談話の終結に寄与する表現について

3) 黒木 邦彦 (蛍池言語研究所)
    富山県南砺市楮 (五箇山) の活用の記述

4) 田川 拓海 (筑波大學)
    「だ」の形態統語論的分析

第4囘
2009年5月31日 (日)、13:00-17:00、於蛍池公民館第2講座室
1) 原田 走一郎 (大阪大學大學院)
    福岡市と北薩の繋辞

2) 白岩 広行 (大阪大學大學院)・平塚雄亮 (蛍池言語研究所)
    あの言語地図を考え直してみよう―試論:断定辞の地図と「ありがとう」の地図―

3) 黒木 邦彦 (蛍池言語研究所)
    日本語の用言の接尾辞に認められる変化の一方向性
    ―派生接尾辞および補助用言から屈折接尾辞へ―

第3囘
2009年2月17日 (火)、13:00-17:00、於蛍池公民館練習室
1) 藤本 真理子 (大阪大學大學院)
    中古語のソ系列―観念指示用法の検討を中心に―

2) 牧野 由紀子 (大阪大學大學院)
    行為指示における間接表現の使用とそのストラテジー
    ―ニュータウン自治會での作業場面から見る―

第2囘
2008年8月11日 (月)、13:00-17:00、於蛍池公民館第2講座室
1) 竹村 明日香 (大阪大學大學院)
    ハル敬語における上接動詞の拡張と活用変化の諸相

2) 平塚 雄亮 (蛍池言語研究所)・原田 走一郎 (株式會社良品計画)
    鹿児島県薩摩川内市方言における文末詞センについて
    ―川内出身の有名人と言えば、小西真奈美だセン?―

第1囘
2008年2月11日 (月・祝)、13:00-17:00、於蛍池公民館會議室
1) 白岩 広行 (大阪大學大學院)
    文末音調の意味体系―福島方言からの挑戦―

2) 平塚 雄亮 (蛍池言語研究所)
    若年層の福岡市方言におけるテ形命令・連用形命令

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